野山に遊ぶ

イヌセンブリ

民間三大薬草の一つに数えられているセンブリ、そのセンブリに

「イヌ」が付けられた。

見た目には同じような姿をしているが、イヌセンブリの方が花弁

基部に細かい毛が密集している。

葉には苦みがなく（実際は口にしていないが）薬効は定かではな

いようだ。

センブリよりも見る機会は少ない。

キノコ

いたる場所でキノコを見かける。その毒性とは別に、森や草原に

に生えている姿は可愛らしい。

倒木にはかたまって生えているものが少なくない。

キノコの世界も多種多様で形もまた変化に富んでいる。

焼いたシイタケ、みそ汁に入ったナメコなどさまざまな料理法で

食卓を飾っている。

見かけても絶対に採ろうとしないのがキノコでもある。

リュウノウギク

真っ白な舌状花、黄色い筒状花、全体に丸みがありふくよかなイ

メージのある頭花である。

葉にも特徴がある。ほかのキクでは被針形から長楕円形をなすも

のが多いなかにあって、リュウノウギクの葉は幅広で大きく３裂

する。

特徴のある姿をしていて、キク科の仲間では最も遅くに姿を現す。

最後のセンブリ

今季も何度登場していただいただろう、一番好きな野草センブリ、

良薬は目にも優しい。

この花を見ていると優しさに包まれる。なんて繊細で気品のある

花なのだろう。

花弁を上から見ると、ツバメのヒナが親鳥がくわえてきた餌を、

口を大きく開けて我先にと主張しているようだ。

キッコウハグマ

「ハグマ」の付く仲間のなかで一番小さな野草キッコウハグマ、

開花するのは一番遅い。

閉鎖花もあるなかで白い可憐な花に会えることはうれしい。

一茎にきれいな状態で複数の花を付けるものは少ない。

あえて２輪以上のものを選んでみた。

一つの花は３つの小さな花からなる。小花の先は５裂するので、

15枚の花弁に見える。

３つの雌しべ、雄しべは？雄しべは雌しべにぴったりと寄り添っ

ている。